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風の市兵衛3
辻堂 魁:著
 市兵衛の今度のお勤め先は兄貴の信正に頼まれた「広国屋」という醤油問屋
市兵衛の調査で、広国屋の番頭と手代たちが主人に内緒で抜け荷(密輸)をしているらしい
そして、後ろ盾に幕閣老中の土井家の「小此木」とかいうブタがいるそうな

 最初は樽の商いの売上げの水増しかと思いきや、抜け荷の実態が明らかになりました
で、例によって追い詰められた番頭たちと小此木たちは、川賊を雇って市兵衛たちを始末しようとします
今回は船でのバトル、今度も市兵衛と弥陀ノ助のコンビが川賊と土井家の五代とかいうやつを片付けました
兄貴信正の命をまたも登場した唐人女の生き残り「青」が狙いますが失敗に終わります
この青はまた仕留められず逃がしましたな、残念

 小此木は土井のお殿様に始末され、鬼しぶの旦那が情報を流していた町奉行所のやつをお縄にあげます
これにて一見落着~!
広国屋の主人は美早さんと結ばれることになりました、よかった!
あと、小此木は市兵衛が叩っ切ってほしかったぞ

 今回、株仲間の弊害が描かれてました
鬼しぶの旦那が株仲間の連中が談合して値を吊り上げてるから、貧乏人はたまったもんじゃねえみたいなこと言ってましたね
たしかに、商売人同士の仲間の組合ができると談合して値を吊り上げるという所業にでますよね
戦国時代にも「座」という商業組合みたいなのあって既得権益守ってたし、信長がそれを廃止させるわけですが

 株仲間がでてくるってことは世は田沼時代ですかね
意次さんも株仲間作って冥加金を取って幕府財政好転させようとしたんでしょうけど、弊害もでてきてますね
株仲間制度は田沼時代以降解散と結成が繰り返されるわけですが
この制度果たしてよかったのか悪かったのか

 あと、兄貴の信正さんも異母弟の市兵衛に対するわだかまりがなくなってきたようでなによりです







 

 

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ジャンル: 小説・文学
テーマ: 読書記録
諸葛鳳雛
諸葛鳳雛

諸葛鳳雛と書いてしょかつほうすうと読みます
主にアニメレビューを中心に書いています

三国志の諸葛孔明の名を受け継ぐ者です!
実は世界を統べるアトランティス王の末裔の1人らしい・・・

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