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三国志
著:吉川英治
 敬愛する渡部昇一さんのあとがきが付いている電子書籍版を読んでみました
同じ吉川英治さんの旧三国志は中学校2年生の頃に読破しました

 さて、まずは後漢末に起きた「黄巾の乱」から始まります
黄巾の乱とは世も末になった後漢の末の時代に起きた「張角」を首領とした大規模な農民反乱です
ここからカオス状態になって群雄割拠の時代が始まっていきます

 その黄巾の乱の黄匪を討伐するため、起ち上がったのが我らが「劉備玄徳」、そして義兄弟の関羽と張飛です
劉備は漢王室の子孫ということになっていますが、ちょっとこれは怪しいんですよね~
でもこの血脈を武器にしていくわけです

 故郷の琢県を旅立ちあっちこっちで賊軍と戦いますが官位のない義勇軍だということで相手にされず、わびしいものです
劉備軍が転戦しているうちに後の宿敵「曹操」と初対面しましたね、孫権の父親の「孫堅」も登場しました
そのうちに首領の張角は病死し弟張リョウと張宝も討ち取られて乱は収まりました
で、民の苦しみも知らず宮廷は酒宴のバカ騒ぎに浮かれるわけです
劉備たちは何の官職ももらえずじまい…ざけんな!

 そのうちに劉備がどっかの州の牧に任じられるわけですが…視察にきた役人が賄賂要求してきやがります
清廉な劉備は応じなかったため、罪を着せられそうになり逃走
とりあえず身を隠すことにします


 場面は変わって落陽の都の話になります
そのころ、都では「霊帝」という人が皇帝の座に就いていました
ところがコイツがしょーもない愚物だったようですね、売位売官していたりしたと聞きます
この愚物皇帝の霊帝を操るのが側近の「十常侍」という十人の宦官連中
霊帝と操り人形にしてどんな悪行でもやってのけたそうです

 この十常侍に立ち向かおうとしたのが「何進」という人物
妹が霊帝の妃になったため重用されたそうです、皇帝の親族の外戚というやつですな
だが、この何進さん小心者で悪党にもなりきれないつまらない人物でした
結局、十常侍に殺されてしまいます、チーン

 怒ったのは部下だった名門出の「袁紹」でした(コイツもつまらない人物ですが)
宮中に兵士と供になだれこんで宦官連中を片っ端からブチ殺していきます
当然、十常侍も皆殺し
これで丸く収まったか、と思いきや…

 何進のアホが生前に諸侯に激を発して落陽に呼び寄せていたのでした
それでやってきたのが、「文字ができて以来これほど悪いヤツはいない」と言われた「董卓」でした
こんなヤツ呼び寄せるなよな…おかげでさらに世が乱れたよ

 何進も十常侍もいなくなり、自慢の軍隊を武器に宮中で専制君主のように振る舞い出す董卓
まず、霊帝が死んだのでその後継として帝位に就いていた息子の皇帝を廃帝とします
その前に逆らってきた、丁源という人を部下の「李粛」を使って「呂布」とかいうワケのわからないヤツに殺害させます
んで、新たに廃帝の弟を皇帝につけて「献帝」とします(この人が後漢の最後の皇帝です)

 呂不は董卓のブタの養子のなって赤兎馬(後に関羽のものとなります)ももらって我が世の春を謳歌します
で、これで思い通りにならないことが何一つなくなった董卓さん
反対派は粛正し幼帝を操って先制政治を始めます
袁紹は董卓に怒って去っていってしまいました

 こんなとき起ち上がったのが先にちらっとでてきた曹操さんでした
王允から密命を受けて宝剣を受け取りブタの董卓を挽肉にしようと計るとでした
董卓の隙をついて宝剣で刺し殺そうとするものの、宝剣が光ってバレてしまいました
すんでのところで逃げおおせたものの、怒った董卓は曹操の手配書を書かせ指名手配にします
さらに、黒幕がいたとみて悪の指南役「李儒」に命じて曹操の身辺を調査させます
曹操及び王允さん危うし!

 ここで第1巻は終わりです
黄巾の乱を無事収めたものの、宮中がゴタゴタ続き
漢王朝の運命もこれまでのようです
第2巻では、反董卓の連合軍が起ち上がるのかな?







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ジャンル: 小説・文学
テーマ: 読書記録
諸葛鳳雛
諸葛鳳雛

諸葛鳳雛と書いてしょかつほうすうと読みます
主にアニメレビューを中心に書いています

三国志の諸葛孔明の名を受け継ぐ者です!
実は世界を統べるアトランティス王の末裔の1人らしい・・・

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