夢幻の灰色帝国

　スパイ養成学校に通う「リリィ」
だが彼女はおちこぼれの生徒でした、そんなリリィが学校を仮卒業になりました
なんでもよそのスパイ養成機関に引き抜かれたらしい

　早速、汽車に乗って現地へ行ってみるリリィ
礼拝堂の隠し扉を開けてエレベーターに乗り行き着いた建物には…
他に６人の少女たちが待ち受けていました
それも、みんなリリィと同じく養成学校のおちこぼればかり、一体どういうことなのか？

　「極上だ」と言ってあらわれたのは、「クラウス」という指導教官でした
服についている赤い染みは血ではなく絵の具ですね
なに？このメンバーで１ヶ月後に「不可能任務」に当たるだと？正気か！
これからクラウスが彼女たちを鍛え上げるそうです
「まずは親睦を深めるといい」、と言って去っていきました、なんなんだ…

　ちなみにこの建物は「陽炎パレス」というそう、チーム名は「灯」
んで、リリィたちは料理したりお風呂に入ったりと親睦を深めていきました
しかし、７人もいるから名前とコードネーム覚えるので一苦労です
「アネット」とかいうピンクの髪の眼帯の女の子、一人称が「俺様」なんですけど～（汗）

　そして、いよいよクラウスによって授業が始まりました
まずは錠前を開ける実技…なのですが錠の構造が複雑で誰も開けられません
しかし、自称「世界最強のスパイ」であるクラウスは７つの錠前を一瞬で開けてしまいます、スゲー！
でも、教え方が「ピッキングをいいように使う」というざっくりとしたもの、それでできるかっ！
どうやらこの先生、全然教えることができない人だったようです、ダメじゃん

　授業はおひらきになり後は自習になりました
なぜ、不可能任務に当たるのにおちこぼればかりが集められたのか
「サラ」が言うには自分たちは捨て駒なのではないか、と
そうなのかもしれない、と思ったリリィは行動を起こします

　リリィは一心不乱に謎の絵を描いているクラウスの部屋を訪ねます
「リフレッシュのため、観光に行きませんか？」と誘います
了承するクラウス、もちろん「ある計画」のためです

　リリィとクラウスは町をぶらぶらして湖にいきました
貸しボートがあるので乗ってみませんか、と誘うリリィ
一艘だけ残っていた貸しボートに乗るリリィとクラウス、なぜかクラウスは先に乗りました

　ボートに乗っている間に意味深なことを言い出します「世界は痛みに満ちている」とね
どうやら、世界大戦があって間もない頃みたいですね
ここで、リリィが行動を起こします、マヒ毒を噴射してクラウスを動けなくしたのです
リリィも嗅いだハズなのですが、殺生丸様みたいに毒耐性の体質があるので効きません

　体が動かなくなったクラウスに「灯」の解散と別のスパイ組織に入れてくれるように要求します
が！クラウスはすべてお見通しだったのでした！
リリィの足を拘束してさらにボートを浸水させはじめました
負けを悟ったリリィが解毒剤でクラウスを元に戻そうとしますが…忘れてきちゃいました～、ハッハー！

アホーーーッ！！！

１０分もあればマヒ毒は抜けるそうですが、このボートはあと５分で沈むそう
結局、リリィが全力全開でボートを岸まで漕ぎました
岸辺でリリィがぜーはーしていると、クラウスに行動を起こしたことを褒めてもらいました
そして、灯のリーダーになれ、と
リリィがリーダーで大丈夫なのでしょうか…

　そして、陽炎パレスでまた７人が集められました　
クラウスは説明が足りなかったと謝罪します、全然謝っているように見えないけどね
まず、この７人は捨て駒ではないことをみんなに説明します
そして、今後の授業方針が決まった、と

　それは「僕を倒せ」というものでした
どんな手を使ってもいいから、クラウスを降参させること
１ヶ月の間にそれをやれ、と

　
　こうして７人のおちこぼれ少女たちはクラウスを倒すことになったのでした

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